横浜陶芸友の会 会からのお知らせ 窯場見学会

全国各地の窯場を見学して先生方にお話を聞く貴重で楽しい企画です。会員の立案を事業部が支援して実現します。



『美濃焼』窯場見学会 事業部からの報告

平成22年(2010年)11月12日と13日で、窯場見学会が催行されました。
今年は、名古屋で、集合・解散としました。特別混乱もなく、スムーズに行動できました。

先ず、若尾 利貞先生を訪ねました。
先生は、2003年に岐阜県重要無形文化財技術保持者に認定され、現代陶芸としての志野を確立されました。
ギャラリーに40人で入り込み、驚かれた様でしたが、先生の作品についてお話を頂きました。

作品の前で説明をして下さる若尾先生 ご子息にも入って頂いて記念撮影


昼食を挟んで鈴木 蔵(おさむ)先生の窯場に向かいました。
先生は、志野の第一人者として、活躍されていらっしゃいます。
1994重要無形文化財保持者、1995紫綬褒章受章。2006旭日中受賞。
淡々とお話し頂き感銘を受けました。

大勢なのにお茶を入れてくれました。恐縮です。 中国の古陶磁を前にお話し下さる。
その後ガス窯で志野を焼くと言う有名な窯を見学しました。


第一日目の最後は、七代加藤 幸兵衛先生です。
幸兵衛窯は広い土地に、幸兵衛窯作陶館、古陶磁資料館、工芸館(七代幸兵衛、五代幸兵衛、加藤亮太郎などの展示がある)、幸兵衛窯本館(食器展示室と二階に加藤卓男作品展示室、加藤卓男作品ギャラリーなどがある)、等多数の作品に接する事が出来た。
古陶磁資料館で、先生のお話を伺った。軽い語り口で楽しく聞きました。特に、お父上卓男のペルシャ陶技の継承についてのお話は感銘を受けました。また、ラスター釉についてその技法を詳細にお話し頂いた。

お話をして下さる七代幸兵衛先生 懲りもしないで記念撮影


 開けて2日目、先ず 加藤 康景(R月窯)先生をお訪ねしました。
美濃陶祖景延から続く、第十四代です。高山市の古民家を移築した住居兼ギャラリーは素晴らしい。陶祖が信長から窯師として認められた朱印状は2階のギャラリーにあります。ギャラリーを歩きながら色々お話を伺いました。

お話しして下さる先生と 話に聞き入る参加者


次に快山窯 塚本 満先生をお訪ねしました。
美濃で青白磁、白磁を見るとは思いませんでした。作品の説明だけでなく、作品の制作に使う特殊なカンナも見せて頂き一同大喜びでした。

お話しして下さる塚本満先生 展示されていた作品


最後は瀧口 喜兵爾先生をお訪ねしました。先生は我々を迎えるために色々準備され、大変感謝しています。手回し轆轤の実演で、織部の沓茶碗を引き、変形させる手順を解説しながら見せて下さいました。また型起こしも見せて頂き細かいところで、作品の厚さが変わらない手法も、実際に作業をしながら説明して頂きました。

沓茶碗を手回し轆轤でひき変形をして見せる
瀧口喜兵爾先生
型起こしを見せて下さる。
電灯の奥は準備してくれた織部の図案


先生方、本当にお世話になりました。ありがとうございます。






九谷焼窯場見学会 事業部からの報告

「第一回現代九谷の潮流記念展」のご紹介を兼ねて、平成21年(2009年)10月に友の会が行った「九谷焼窯場見学会」の画像をご紹介します。
        九谷焼伝統工芸士展  
        東武百貨店 池袋店 6F
        平成21年12月3日(木)〜9日(水)
福島武山 宮本直樹 山本長左 美山富
吉田美統 中田明守 福永幾夫 松村昌子
浅倉五十吉 山田義明 仲田錦玉 谷敷正人
山本篤 北村隆 山田義博 宮本胱
中村重人 中村陶志人 福田良則 見附正康




会からのお知らせに戻る